『お寺のベース』ウチの地元のお寺は一風変わっている。木魚を叩くお坊さんの隣に、裏拍を鳴らすベーシスト坊主がいる。昨日3丁目の鈴木さんのおばあちゃんが亡くなった。今日はそのお葬式か… 鈴木のおばあちゃんは生前よく、ベースを弾いていた。おばあちゃんは痔・アルフィーの桜井さんのファンだった。お葬式ではお経の代わりに・・・ 🎵テレビもねぇ、ラジオもねぇ🎵そして今はあなたもいないよし、いくぞと立ち上がったその時、奥から歌声が聞こえてきた🎵少し〜伸びた〜前髪を〜🎵だが動きがなんだかおかしいかき上げたその先に見えたのは、スクワットとベンチプレスを同時にこなすアニキだった。「その筋肉は何に使うの?」と僕はアニキに問いただすと、「これはそこの寺で伝説を残す為に鍛え上げているのさ!」この寺で、行われる格闘大会、その名も大擂台賽(だいらいたいさい)。そこで優勝すれば、「海皇」の称号が得られるのだよ。それはすなわち、海を統べる王たる資格である。王、それは…うっ!頭が……どこからか頭の中に直接聞こえてくる。「我が名は…」サク・マル。どうも、HirooMusicエンターテイメント所属です。んーっ!んっんっんっんっ!!!」新宿アルタにて笑っていいとも!の生放送に挑んだサク・マル。途中感情が高ぶって下半身をさらけだすハプニングはあったものの、無事に次のお友達であるもっすを紹介することに成功した。☎️プルルルル☎️プル....p...☎️p.....pr.....☎️ペロロロロ☎️ペロペロリン聞き覚えのある音に変化した「まさか、、、この音は、、、」身体が反応してしまう、、、くそ、、、。抑えていたはずの感情が溢れ出して来る。ぺろ、、ぺ、、くっ!!なんとか堪え、僕はベースに手をかけた。そして弾き始めた曲は「おさかな天国」でしょ。常識的に考えてさ。「好きだと言ってよサヨリちゃん。タイしたもんだよスズキくん🎵」ボンボンボン!ベロッベーーンベーーンベン!俺のベースが火を噴くぜ。なぁ!火を噴いたベースが魚を焼き、海を干上がらせ、厳島神社のように、隠されていたお堂をあらわにさせた。あとはベースを奉納するだけである。その時がまさに今、近付こうとしていた。世界は終わるのか、それとも…