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ちなせ
#歯医者さんを不安がってる暇もなかった#蛇#豹


夢咲香織
この美しくも危険な奇跡のような獣。
良く、セクシーな美女の表現として(女豹のような)という言葉があるけれど、本物の豹の美しさに勝てる人間はいないと思う。まず、身体能力が違いすぎる。豹は猫科の大型補食動物として、環境に適応し、己の身一つで狩りをするために進化した。美しい毛皮すら、草むらや木陰に潜むための迷彩としての機能を持つ。豹自信は人間のような美意識を持っているわけではない。己の美に全く無自覚であり、獲物を狩り、子孫を残す、そのために日々を精一杯生きているだけであるからこそ、その姿、その生きざまが美しいのだ。
一方で、「女豹」と称される人間の女性は、決して自分の美に無意識ではない。人間ほど自意識の強い生き物はいないのだ。もちろん、そうであるがゆえに、様々な進化を遂げてきたと言えるのだが、その様に自意識の強い人間は決して野生の豹の様には美しくはないのである。むしろ、常に自分がどう見えるかに意識を向けすぎる、その意識の指向自体が醜悪であるとも言える。
豹のような生物の場合は、野生で生き抜くために、可能な限りの無駄を省き、機能性を追及した結果、そこに他を圧倒する美が生まれた。この無意識の美に対しては、ただただ称賛し、憧れ、ひれ伏すしかない。
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