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#空栗鼠の観た映画

『9人の翻訳家』

物語のポイントになる小説が『失われた時を求めて』ってのがフランスらしくて良い!

どんでん返し系映画なんだけど、途中でラストはある程度読めちゃったなー。かなりわかりやすくヒントが出てるから…

とは言え、様々なギミックが施されていて最後まで楽しめた。

9人の翻訳家の中に日本語の翻訳家がいなかったってことは日本の市場価値はかなり低いんだろうね。実際、翻訳小説って本当に売れないもんなぁ…そもそも、日本は本を読む人口が少ないというのもあるか。
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#空栗鼠の観た映画

『パラダイスの夕暮れ』

浜辺でラジオを聴きながら海を眺めるデートって素敵だなーって思った。

アキ・カウリスマキらしい淡々としてるけど、ロマンティックな大人の恋の物語。
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#空栗鼠の観た映画

『関心領域』

映画としての出来は素晴らしい。

映像も音響も演出もどこをとっても良い映画!

この映画って、もしかしたら「無関心は罪」じゃなくて、むしろその逆なのでは?って思ったんだけど考えすぎ?

今の世界って、関心持ち過ぎてディストピアに近付いてるよー。って話しなのかな?って思ってしまった。

正義と思って行動したら、後々その行動は悪だと言われる。関心を持ったことで、世界がどんどん歪んでいってる。そんなことを考えてしまった。

関心なんて持つもんじゃないね。
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#空栗鼠の観た映画

『憐みの3章』

壮大なコント3本立て!!

コメディとシリアスが絶妙なバランスで同居している。このバランスは本当に凄い。この監督の独特のセンスが出てて素晴らしいなー。
いかにも笑えるシーンはないのに終始ズーーーッと笑える。

笑っていいのか迷う人もいると思うけど、これは完全に笑かしにかかってると思う。

各章ごとのタイトルも秀逸で、RMFが死んだり、飛んだり、サンド食ったりするんだけど、物語上は特に重要ではない感じも笑える。特に3章目は

食うのか思たら、食わへんのかい、と思ったらやっぱり食うんかい!笑

ってなった。エンドロールは最後まで観ましょう!
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#空栗鼠の観た映画

『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』

子供の頃、このゲームの設定に様々な疑問を持っていた。

なぜ主人公がイケメンでも美少女でもなく髭面のおっさん?
なぜ兄弟?
なぜキノコでパワーアップ?しかも、大きくなるだけ?
なぜキノコの敵はカメ?

これらの疑問が解決したのは高校生の頃、深夜の友達の家でバカ話をしている時。

マリオとルイージが兄弟ではなく、カップルだとしたら?これで全ての謎が解けるのでは?

キノコとカメ…キノコとカメの頭は形が似ている…あるモノに…はっ!!

パワーアップが“大きくなる”だけ!?はっ!なんかそれっぽい!!!

そうか、このゲームは多様性を先取っていたのか。いや、むしろ、このゲームが世界中でヒットすることで、多様性への理解を拡散していたのだ!!

と、笑い話をしていた。

この映画を観て確信したよ!やっぱマリオとルイージ付き合ってるだろ!!

イチャつき過ぎだから!笑
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#空栗鼠の観た映画

『ラッキー』

偏屈なじいさんが、倒れたことをきっかけに死について考える。

この映画が最後の出演作となったハリー・ディーン・スタントンや、最近亡くなったデイヴッド・リンチが死について語り合っているシーンを観ると、なんとも切ない気持ちになる。

全てのものは無になる。そして、そこで微笑む。

素敵な映画でした。
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#空栗鼠の観た映画

『はなればなれに』

純粋なロマンティックガールと悪党2人のクライムコメディ!

ルーブル美術館を駆け抜けるのってコレが元ネタだったんだ!めちゃくちゃ青春してて最高なシーン!

カフェみたいなとこでダンスするシーンも本当に素敵ー!!

この映画はアンナ・カリーナの魅力が成立させてるってくらいアンナ・カリーナの魅力が爆発してる!ひたすら美しくて、ひたすらかわいい!

時々入るナレーションがクスッと笑えるものだったり、オープニングのスタッフロールで

ジャンリュック・シネマ・ゴダール

って出ててウケた。
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#空栗鼠の観た映画 #GRAVITY映画

『ヘルボーイ』

デルトロの好きな要素が詰まりまくってる感じでめっちゃ良い!

半魚人はまんまやし、クトゥルフ的な展開はパシフィックリムっぽい。

とにかく世界観が最高!

異次元から来るタコみたいなやつらが空にウネウネしてるシーンとかめちゃくちゃカッコいいわ。

あと、敵の暗殺者みたいなやつ、あいついちいちカッコつけてて笑ける!

ところで、ヘルボーイはなんでチョンマゲ結ってるの?
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#空栗鼠の観た映画 #GRAVITY映画

『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』

このシリーズって最初の30分くらいはめちゃくちゃ面白いんだけど、どんどん右肩下がりに下がっていく印象。

今作もそんな感じだった。

前作よりも明るい感じで、内容的にも割とわかりやすい感じになっていた。

映像的にもそれほど驚くシーンはなかったし、ファンタスティックビーストはそんなにファンタスティックじゃなかった。

麒麟は可愛かったけどねー。
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#空栗鼠の観た映画

『侍タイムスリッパー』

幕末から現代にタイムスリップした侍が時代劇の斬られ役として成長していく物語。

現代にタイムスリップと言っているけど、この映画が公開された2024年ではなさそう。おそらく、2000年くらいが物語の舞台になってるんじゃないかな?

スマホではなくガラケーしか出てこないし、「10年前はテレビで時代劇を放送していた」って言ってるから。

コメディ的なシーンはベタ過ぎてあまりわらえなかったけど、廃れつつある時代劇への愛や、現代の日本がいかに豊かで幸福な国なのかを改めて実感させてくれる内容はなのは凄く良かった。

普通に時代劇観たくなったの凄いよ。

この時代で楽しく、精一杯生きていくための物語は現代人が1番思い出さなればいけないテーマだと思う。

こんな幸福な時代と場所にいることを感謝しよう。病んでる場合じゃないよ!
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#空栗鼠の観た映画

『ザ・ハント』

主人公っぽく登場したやつが、登場して5分で死んじゃってからの展開がとってもスピーディーで良い!

ストーリー自体はツッコミどころ満載で凄くバカバカしいけど、そのバカバカしさがおもろい映画。

最後に戦った人たった8ヶ月訓練しただけであんなに強くなるなんて凄く格闘の才能があったのね。頭は悪いけど。。

やっぱオーウェルくらいは読んどかないとだめだねー。
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#空栗鼠の観た映画

『宝島』

パリ郊外にあるレジャー施設を舞台にしたドキュメンタリー。

とにかく冒頭の施設に忍び込んだけど、すぐに見つかって追い出される子ども達が最高だった!

エリック・ロメール監督作「友だちの恋人」の舞台にもなった施設らしく、フランスではかなり有名な場所なんだとか。  

監督であるギョーム・ブラック自身も幼少期は頻繁に通っていた思い出の場所ということもあって、施設に対する愛も皮肉もこもった内容だった。

悪ガキに、ナンパ男に、昔を懐かしむ老人に、国を離れた移民に、施設で働く従業員と様々な視点で語られるレジャー・アイランドの姿がとても面白かった。

印象的なシーンはピラミッド!あれはた楽しいやろなー。テンション上がるなー。
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#空栗鼠の観た映画

『シルヴァー・シティー・リヴィジテッド』

学生時代のヴィム・ヴェンダースが自らの16mm映写機で撮影した作品。

淡々とした街の風景にところどころ流れる音楽。

映像も音楽も流石にセンスがいい。
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#空栗鼠の観た映画 #GRAVITY映画部

『ラム』

アイスランドの圧倒的な美しい自然描写が圧巻。

人里離れた山の中で羊を育てながら、自然と暮らす夫婦に訪れた恐ろしい出来事。

この物語は何を表しているのだろう?

素直に考えればキリスト教のメタファーとして読めそうだけど、実はもっと単純な物語のような気がする。

とにかく映画全体を漂う不穏な空気が良かった。
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#空栗鼠の観た映画

『好男好女』

ホウ・シャオシェン作る映像は自分の感覚と凄くリンクしている気がするから、この人の映画は無条件で好きになっちゃう。

今作でも、その映像感覚が冴え渡ってる美しい作品となっていた。

過去はモノクロ、現在はカラーと使い分けるのはそれほど珍しい手法ではないけど、モノクロパートがとにかく美しい。こんな風に撮れたらいいよなー、って単純に思う。

物語の冒頭、ヒロインが目覚めるとブラウン管のテレビに映っているのは原節子が自転車をこいでいるシーン。もちろん,これは小津安二郎の『晩春』のワンシーン。小津監督へのリスペクトを感じるシーンだった。

過去に生きた女性とその女性を演じた現代の女性が同じ痛みを経験し、時を超えて人生がリンクするってストーリーはめちゃくちゃ良い。

ただ、この映画はかなり観る人を選ぶのではないか?と感じた。

説明的なセリフなどが一切ないので、観ている人間がかなり考えながら観ないと着いてこれないと思う。
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#空栗鼠の観た映画

『マッドタウン』

アナ・リリー・アミリプール監督の映画観たくて観てみたんだけど、これは一体どう解釈したらいいのかサッパリわからなかった!

音楽の使い方とかは相変わらずセンス抜群だし、美しいシーンも沢山あるんだけど、内容が難しすぎる!

特にラストはどう解釈したら正解なんだろうか…

開始5分で右腕と右脚を失うという超ハードな展開だったが、それ以降はなんか淡々としてるし、主人公の女の子が考えてることが理解できないし、行動に共感できない!

ある意味凄い映画だわ。

バカでかいラジカセみたいな車?がめちゃかっこよかった!
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#空栗鼠の観た映画

『バーニング』

村上春樹の短編小説「納屋を焼く」を原作とした映画で、監督は「オアシス」のイ・チャンドン、さらにチョン・ジョンソ出演作とあらば観ておかねばなるまい。

村上春樹の小説を映画化すると大抵は失敗するんだけど、これはかなり上手くいっている。

一応ミステリー映画として成立しているくらいにはエンタメ要素もあるのに、純文学小説の様な雰囲気がもあり、曖昧な記憶や、登場人物の造形の解釈と散りばめられたメタファーがちゃんと村上ってた。

北朝鮮との国境近くの田舎で、葉っぱを吸いながら夕焼けを見るシーンがとにかく美しく、この時間がずっと続けばいいのにって思える。

もちろん、そんな幸福な時間が永遠に続くわけはなく、その後物語は不穏さを増す。

やっぱり、ヒロインのチョン・ジョンソが綺麗だなーって思った。
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#空栗鼠の観た映画

『ザリガニの鳴くところ』

原作小説があまりにも素晴らしいので、映画はどうかなー?と心配していたが、かなり出来の良い映画になっていた!

フェミニズム、貧困、差別などを取り込みつつ、1人の女性の生涯を描いた物語で、恋愛映画で青春映画でなおかつミステリー。

これだけの要素を取り込んで、なおかつ面白いエンターテイメントになっていて、美しい文学のような作品。

自然に善悪はない。

という、セリフがとにかく印象に残った。
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#空栗鼠の観た映画

『世界の終わりから』

ハルヒですな。

でも、ハルヒほど面白くないし、ちょっと村上春樹的な文学要素を詰め込んで、平凡なエンターテイメントに仕上げましたって感じの映画だった。

どうして、そんなにこの世界を肯定しだかるのかねー?

今の世界を見ても本当にそう思えるのかなー?

今更のセカイ系って感じがして、まだやってたのね。ってのが正直な感想。
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#空栗鼠の観た映画

『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』

トッド・ヘインズによる伝説のバンドThe Velvet Undergroundのドキュメンタリー映画。

曲は聴いたりしてたけど、バンドについてはあまり詳しく知らなかったから、色々と知れて面白かった。

ルー・リードがめっちゃ付き合い辛い人間やったんやなー、とか。ヒッピーめっちゃ嫌いやったんやなー、とか笑

アンディ・ウォーホルがいた頃の写真や映像が圧倒的にかっこいいのはさすがやった。

なんで、クビにしたんや…

曲は今聴いてもめっちゃかっこいいなーって改めて思った。
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Candy Says - Live at Max's Kansas City; 2015 Remaster

The Velvet Underground

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#空栗鼠の観た映画

『ドリーム・シナリオ」

面白いアイデアなんだけど、ちょっとわかりやすすぎた感あり。

皮肉ってる対象もあからさまだし、もう少しなんとかなったのでは?と思った。

ポールの立ち回りがバカすぎて、そりゃーそーなるわー!ってのの連続だったなー。

すぐイッちゃって、屁をこくシーンは笑えたし、ある意味一番の悪夢!
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#空栗鼠の観た映画

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』

確かにこれは賛否がわかれるだろうなぁ、と思う。

歌のシーンは悪くないがやっぱり少し退屈だった。

ホアキンの演技とレディガガの歌唱力はさすがでした。

ラストは個人的には悪くないと思うよ。

ジョーカーという概念が生き残った。
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#空栗鼠の観た映画

『ミレニアム・マンボ』

朧げな彼女の記憶。

とにかく、映像のセンスが素晴らし過ぎる。

10年前の出来事を振り返っているというナレーションが入り、10年前の朧げな記憶を見事に映像化してる。

やたらと画面が暗かったり、ピンボケしてたりとハッキリ映っていないシーンが多い。もちろんハッキリ映っているシーンも沢山あるのだけれど、ハッキリしてないシーンの印象が凄く強い映画だった。

人間の記憶なんて曖昧で、朧げなはずで、その記憶を映像にするときっとこんな感じなんだろうな、って思える。

ストーリー自体はそれほど面白い話でも、斬新な話でもないのだけれど、映像自体で物語を表現するってところが凄く良かった。

自分に映画を作る才能は無いが、もし自分が映画を作るなら、こんな映像の映画を作りたいって思える映画だった。
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#空栗鼠の観た映画

『僕らの世界が交わるまで』

交わったねー。ちゃんと交わったねー。

反発してけど、そっくりな母と息子がわかりあうまでのお話。

とりあえず、ジギーあの感じでフォロワー2万人いるの凄いわ。自分のグッズとかめっちゃ作ってて、ほとんど毎日それ着てるのとかヤバいわ。どんだけ自分大好きやねん。

そんなに自分好きやのに恋愛対象になるのは、めっちゃ意識高い系の女の子で、なんでこの子のこと好きになったの?ってくらい全然共通点がない。

オカンも自分が信じる正義が世界の正義だと疑わないイタさがあるが、割と地に足がついてる。

母と息子って難しいところあるよね。
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#空栗鼠の観た映画

『恋人はアンバー』

1995年アイルランド。

ついこの前まで同性愛が犯罪だった時代と場所。

マッチョな父親の元で育ったエディとパンク少女のアンバーはお互いがゲイであることを隠すためにカップルのフリをするようになる。

割と重たいテーマなんだけど、青春コメディとして楽しめる内容だった。

1番おかしかったのは、学校の校庭で生徒たちの会話がうっすら聞こえるんだけど、それが

オエイシス…オエイシス…

ってまるで『カイジ』の

ざわ…ざわ…

みたいな使われ方してて、当時は皆んなOasisの話ばっかりしてた感出してるところ!笑

あと、ファッションがとにかく可愛い!

アンバーの着てる黄色いダッフルコートに缶バッチいっぱい付けてる感じとか凄く可愛い。ロールアップしたジーンズにドクターマーチンのブーツ。全部可愛かった。ダッフルコート欲しくなったけど、自分じゃあーはならないだろうな。せめて缶バッジ買おう。
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