共感で繋がるSNS
人気
ハーロック

ハーロック

わたしは男と付き合うどころか、まともにデートすらしたことはない

中学のときにわたしに付いたあだ名は『ジャイ子』
以来ずっとわたしはジャイ子と呼ばれるようになった

男なんて、もうとっくの昔に諦めた
わたしは一生ひとりで生きていくのだ
そう、腹は括っていた

でも、なんだろう、この淋しさは
たまに寝る時に流れる涙の理由は

もっと痩せたい
綺麗になりたい
でも、元がジャイ子じゃね
いつからだろう、自分を諦めたのは

最近、気になる男性がいる
いつもは相手が誰だろうと気にはしないのだけど
そのひとの前に来ると、恥ずかしくなってしまう

彼を好きになったところで、当然手の届くひとではない
そんなことは、百も承知だ

一晩悩んで、わたしはその男性に告白することにした

120%振られることはわかっている
自分の好きなひとに振られて、身の程を知ろう
ずっとひとりで生きていくために、一度ボロボロに振られてしまおう
わたしはそう思った

そして、決戦の日

慣れない化粧をしたわたしは、綺麗な子から見れば、信じられないくらい滑稽に見えるに違いない
でも、できる限りのことをして、豪快に振られよう

彼の通勤の時間帯は知っていた
わたしは朝、会社の近くで彼が通るのを待った

「あのー……」
後ろから突然声をかけられ、わたしは驚いて振り返った

そこには、隣の課の年が近い男性が立っていた
名前は、なんだっけ?

ただ、そのひとはずっと、わたしと同じ部類に入る人間な気がしていた

「あの、僕はずっと貴方の事が好きでした、付き合ってください」
その男性は顔を真っ赤にして、わたしに右手を差し出して頭を下げた

「あ、いや、あの、その……」
突然の告白に、わたしの頭は真っ白
になった

このひと、何を言ってるの?
わたしジャイ子だよ?

「ご、ごご、ごめんなさい、わ、わ、わたしには好きなひとがいて」
それ以上は言葉にならなかった

男性は恥ずかしそうに、もう一度頭を深く下げて、走り去った
わたし、なんてことを……

勇気がいったろうに
悲しかったろうに
悔しかったろうに
男性の気持ちが痛いほどわかったわたしは
その場でワンワン泣いた
自分を、酷い人間だと思った

もしかしたらわたしは、大きな勘違いをしていたのかもしれない
そう思った

明日、もう一度さっきのひとと話してみよう


#恋愛小説
GRAVITY22
GRAVITY958
ハーロック

ハーロック

わたしは男と付き合うどころか、まともにデートすらしたことはない

中学のときにわたしに付いたあだ名は『ジャイ子』
以来ずっとわたしはジャイ子と呼ばれるようになった

男なんて、もうとっくの昔に諦めた
わたしは一生ひとりで生きていくのだ
そう、腹は括っていた

でも、なんだろう、この淋しさは
たまに寝る時に流れる涙の理由は

もっと痩せたい
綺麗になりたい
でも、元がジャイ子じゃね
いつからだろう、自分を諦めたのは

最近、気になる男性がいる
いつもは相手が誰だろうと気にはしないのだけど
そのひとの前に来ると、恥ずかしくなってしまう

彼を好きになったところで、当然手の届くひとではない
そんなことは、百も承知だ

一晩悩んで、わたしはその男性に告白することにした

120%振られることはわかっている
自分の好きなひとに振られて、身の程を知ろう
ずっとひとりで生きていくために、一度ボロボロに振られてしまおう
わたしはそう思った

そして、決戦の日

慣れない化粧をしたわたしは、綺麗な子から見れば、信じられないくらい滑稽に見えるに違いない
でも、できる限りのことをして、豪快に振られよう

彼の通勤の時間帯は知っていた
わたしは朝、会社の近くで彼が通るのを待った

「あのー……」
後ろから突然声をかけられ、わたしは驚いて振り返った

そこには、隣の課の年が近い男性が立っていた
名前は、なんだっけ?

ただ、そのひとはずっと、わたしと同じ部類に入る人間な気がしていた

「あの、僕はずっと貴方の事が好きでした、付き合ってください」
その男性は顔を真っ赤にして、わたしに右手を差し出して頭を下げた

「あ、いや、あの、その……」
突然の告白に、わたしの頭は真っ白
になった

このひと、何を言ってるの?
わたしジャイ子だよ?

「ご、ごご、ごめんなさい、わ、わ、わたしには好きなひとがいて」
それ以上は言葉にならなかった

男性は恥ずかしそうに、もう一度頭を深く下げて、走り去った
わたし、なんてことを……

勇気がいったろうに
悲しかったろうに
悔しかったろうに
男性の気持ちが痛いほどわかったわたしは
その場でワンワン泣いた
自分を、酷い人間だと思った

もしかしたらわたしは、大きな勘違いをしていたのかもしれない
そう思った

明日、もう一度さっきのひとと話してみよう


#恋愛小説
GRAVITY26
GRAVITY793
ハーロック

ハーロック

最近、Gravityというアプリにハマっている

お気に入りの投稿者を見つけたからだ
そのひとは言った

実際の美醜など、どうでもよいのです
大切なのは、美しくあろうとしていること
そのために努力をしているか
それだけです

美しいか、ではなく
美しくあろうとする姿勢
その生き方が美しいのですよ

わたしはこの言葉に胸を打たれた
このひとの投稿は、時に厳しいけれど
その奥底に、そこはかとない優しさを感じる

わたしのかつてのあだ名は、ジャイ子だった
太っていたからだろうか
髪型が、おかしかったからだろうか
顔が、醜かったからだろうか

自分に自信がなかったわたしは、そのあだ名を受け入れてしまった
怒りはせず、えへへと笑ってしまった

長い間、ずっとそのあだ名を背負って生きてきた

でも、先日思いがけず初めての告白をされた

わたしは、その後で泣いてしまった
人目もはばからず、おいおいと泣いてしまった

嬉しかったとか、悲しかったとか
そういう単純なことではなく

告白をしてくれた、彼の気持ちを思った
わたしは、彼にうまく返事をすることができなかった

ただ、自分がそのあだ名に捕らわれ、今までずっと傷ついていたのだと知った

この投稿者の言う通りだと思った
わたしは美しくあろうとすることを、放棄していたのだ

自分に自信がなかった
最もだと納得してしまった
わたしなんか、と思ってしまった

彼に告白され、そのことにわたしは気づいた
今までの自分が、恥ずかしいと思った

彼は、わたしの働く同じ会社のひとだった
隣の課にいるひとだ

告白された翌日
わたしは勇気を振り絞って、彼に話しかけた

何回か、食事や映画に出かけて
わたしは彼に惹かれている自分に気がついた

決して格好の良いひとではなかったけれど
心の温かいひとだとわかった

わたしはこのひとのためにも
美しくありたいと願った

ありがとう
わたしは今、幸せです




#恋愛小説 #ジャイ子ふたたび
GRAVITY8
GRAVITY660
ハーロック

ハーロック

自分のことを名前で呼ぶ女の子は、好きになれなかった

少なくとも、彼女に逢うまでは

会社では決して見せることは無い、甘えた顔で
彼女は僕の前でだけは、自分のことを名前で呼んだ

僕だけに見せる特別な顔
これ以上の満足感が、ほかにあるだろうか

クルクルと表情が変わる彼女を見て、僕は万華鏡のようだと思った

今まで付き合った子は、そつの無いキャリアウーマンが多かった

結婚相手としては申し分ないのかもしれない
ただ、何かもの足りなさを感じていたのも事実だ

そんな僕にとって、彼女は初めてのタイプの女の子だった

決して他人に媚びるような子ではないが、恋人になった時
彼女は僕に自分の本当の姿を見せてくれた

嬉しかった

今夜はクリスマスイヴ
僕は彼女との初めての夜を過ごしていた

やっとの思いで予約できたホテルのスイートルーム

きっと照れくさかったのだろう
キングサイズのベッドにふざけて倒れ込み、彼女は鈴のようにコロコロと笑った

「君は本当に、よく表情が変わるね」

不思議そうな顔で、彼女は僕を見つめた

「でもそこが魅力的だ」

彼女はこぼれんばかりの笑顔になった

「本当?」

僕は彼女のこのセリフが好きだ
はにかんだ笑顔でこれを言われると、心の奥底から愛おしさがこみ上げる

僕は彼女を抱き寄せると、その小さな唇に自分の唇を重ねた

プレゼントは、彼女の希望でペアリングにした
ベタだが、内側に互いの名前が彫られている

もちろん仕事中につけることはできないが、二人きりの時は、忘れないようにしよう

朝が来るまでに、彼女は
3回、ダメと言って
2回、イヤと言って
5回、もっとと言った

そうだ、年が明けたら彼女の実家に挨拶に行こう
君は喜んでくれるだろうか
手土産は何がいいだろう

穏やかな寝息をたてる、彼女の横顔を眺めながら
僕はひとりほくそ笑んだ

「Merry Christmas」



#恋愛小説 #クリスマスイヴ
GRAVITY18
GRAVITY352
ハーロック

ハーロック


わたしにだけ優しくしてくれますか!

君はむくれた時に、敬語になる
僕はそんな君が可愛くて仕方なかった
だから、わざと意地悪をしたんだ

君は、誰にでも優しい僕を好きになったのでは?

君の頬が更に膨れた

そうだけど……

涙を浮かべそうになったので
僕は君の頭を抱き寄せた

ごめんね
大丈夫だよ、僕が好きなのは君だけだ

そう囁いた

今日ね、あの子があなたの腕を掴んだわ
振り払って欲しかった

仕事中のトラブルを解決している時の出来事だ
しっかり見ていたんだ

振り払うと、角が立つだろう?
あんまりベタベタしてきたら、やめて欲しいと伝えるよ

僕は君の頭を優しく撫でた

職場恋愛というものは、時に難しいものだ
付き合いを隠すつもりは無いが、話してしまうと何かとやりにくい

あなたを取られたくない

僕の腕の中で、君が呟いた
君はわかってないよなぁ
そう思った

僕は、君が思うほどモテないし
目移りなどしないよ

僕が望むのは、穏やかな時間
それは、安らぎの時間
君にもそう、感じて欲しかった

今度二人で、温泉に行こう

君は反射的に僕の腕から飛び出し
顔を近づけた

いついつ?
何処に行く?

やっぱり僕は、君が大好きだ



#恋愛小説
GRAVITY32
GRAVITY344
ハーロック

ハーロック


あなたはお話が上手だから、毎晩寝る前に絵本を読んでもらってる気分になるのよ

スマホの向こうで、君が微笑んだのが見えた気がした

おやすみだけを言うつもりが、ついいろんな話をしてしまうのが僕の悪いクセだ

なるべく愚痴や文句は言わないようにしている
1日のしめくくりには、笑顔がいい

ねぇ、次のデートはどこに行こうか?

そうだな、そろそろ桜の季節だから、君に桃源郷のような景色を見せてあげよう

スマホの向こう側から、鈴の鳴るような笑い声が聴こえた

そんなにハードル上げちゃって、大丈夫なの?

僕がウソをついたことがあるかい

あなたはいつも自信たっぷりね
そういうところ、好きよ

僕は君と付き合ってから、ずっと夢見心地だ
毎日がこんなに輝いて見えるなんて、思いもしなかった
だから、君を大切にしたいと思ったんだ

とっておきの場所があるんだよ、そこに君を連れて行きたい

あら、そんなこと言われたら、期待しちゃう

桜が見られる場所なら沢山知っているし、有名なスポットもある
だが、僕には1つお気に入りの場所があったんだ

そこで彼女に、永遠を誓おう
そう決めていた

期待して構わないよ、とっておきのお洒落をしておいで

この幸せが、ずっと続きますように
そう願った




#恋愛小説

GRAVITY18
GRAVITY327
ハーロック

ハーロック

わたしは男と付き合うどころか、まともにデートすらしたことはない

中学のときにわたしに付いたあだ名は『ジャイ子』
以来ずっとわたしはジャイ子と呼ばれるようになった

男なんて、もうとっくの昔に諦めた
わたしは一生ひとりで生きていくのだ
そう、腹は括っていた

でも、なんだろう、この淋しさは
たまに寝る時に流れる涙の理由は

もっと痩せたい
綺麗になりたい
でも、元がジャイ子じゃね
いつからだろう、自分を諦めたのは

最近、気になる男性がいる
いつもは相手が誰だろうと気にはしないのだけど
そのひとの前に来ると、恥ずかしくなってしまう

彼を好きになったところで、当然手の届くひとではない
そんなことは、百も承知だ

一晩悩んで、わたしはその男性に告白することにした

120%振られることはわかっている
自分の好きなひとに振られて、身の程を知ろう
ずっとひとりで生きていくために、一度ボロボロに振られてしまおう
わたしはそう思った

そして、決戦の日

慣れない化粧をしたわたしは、綺麗な子から見れば、信じられないくらい滑稽に見えるに違いない
でも、できる限りのことをして、豪快に振られよう

彼の通勤の時間帯は知っていた
わたしは朝、会社の近くで彼が通るのを待った

「あのー……」
後ろから突然声をかけられ、わたしは驚いて振り返った

そこには、隣の課の年が近い男性が立っていた
名前は、なんだっけ?

ただ、そのひとはずっと、わたしと同じ部類に入る人間な気がしていた

「あの、僕はずっと貴方の事が好きでした、付き合ってください」
その男性は顔を真っ赤にして、わたしに右手を差し出して頭を下げた

「あ、いや、あの、その……」
突然の告白に、わたしの頭は真っ白
になった

このひと、何を言ってるの?
わたしジャイ子だよ?

「ご、ごご、ごめんなさい、わ、わ、わたしには好きなひとがいて」
それ以上は言葉にならなかった

男性は恥ずかしそうに、もう一度頭を深く下げて、走り去った
わたし、なんてことを……

勇気がいったろうに
悲しかったろうに
悔しかったろうに
男性の気持ちが痛いほどわかったわたしは
その場でワンワン泣いた
自分を、酷い人間だと思った

もしかしたらわたしは、大きな勘違いをしていたのかもしれない
そう思った

明日、もう一度さっきのひとと話してみよう


#恋愛小説
GRAVITY10
GRAVITY145
ハーロック

ハーロック

さて、今夜の一戦はこちら
高層ホテルの最上階ラウンジとなっております

名人に挑むのは新進気鋭のチャレンジャー
果たしてどんな勝負となりますか
試合開始です

先手
部長、本日はわたしのわがままでお越しいただき、ありがとうございます

後手
いやいや、構わないよ玲子くん
そんな事より、先日の失敗を引きずっているのではないかと心配していたのだよ

先手
その節は失礼致しました
部長の力添えをいただかなかったら、どうなっていたか

後手
玲子くんらしくない失敗だったね
大丈夫だ、先方との話はつけておいた

先手
部長はいつもお優しいのですね
きっと、随分とおモテになるのでしょうね
奥様も気が気でないでしょう

後手
いやいや、僕など全然モテないよ

先手
またそんなことおっしゃって
悔しい……
(部長の手の甲をつねる)

後手
あ、いや……

なかなかの攻防でございます
挑戦者は積極的に攻めておりますね
果たして名人はどう切り抜けるのか
また、切り抜けたくないのか

先手
部長……、あの……
実は、お部屋を取ってあります……

後手
お、お部屋?
それは……、つまり……

先手
部長、わたしに恥をかかせないでください……

後手
あ、いや、玲子くん……
そんな……

先手
(部長の手に両手を重ねる)

後手
(生唾をゴクリ)

先手
部長……

後手
LINE!(LINE着信)

先手
慌てて手を引っ込める

後手
LINEを見る

先手
(上目遣いで部長を見る)

後手
すまない、玲子くん
今夜はこれでお開きだ

先手
わかりました
奥様は幸せな方ですね

後手
いや、幸せなのは僕の方だよ

後手
(ため息)
部長、やっぱりわたし部長のことが好きです
奥様を大切になさってくださいね

投了

さすが名人です、うまく切り抜けましたね
ナイスタイミングのLINEは、まるで奥様が監視されているようでした

チャレンジャーは残念でした
また次回の挑戦をお待ちしております




#希望 #恋愛小説
GRAVITY7
GRAVITY130
ふぅ

ふぅ

恋愛小説でおすすめありますか??
#本 #小説 #読書 #恋愛小説
GRAVITY
GRAVITY94
24

24

アルファポリスというサイト(アプリ)で
このようなものを書いております。

作品リスト
『なんでもいい(エッセイ)』
  ※毎週木曜日投稿
『さよならPretender(恋愛小説)』
  ※第一、第三月曜日投稿
『Assort(ショートショート)』
  ※不定期投稿
#エッセイ #恋愛小説 #ショートショート
#アルファポリス
GRAVITY2
GRAVITY40
なぎちゃん

なぎちゃん


やっと読み終わりました。
いや~人間心理…深く刺さりましたね。
そのせいか、なかなか進まなくて💦
しかし面白かった。普段恋愛物はキュン
(*´oωo`*)
するものしか読まないんですが、
前回の正欲の多様化、心理描写に惹かれたのもあり、なんか色々思ってしまいましたね。
自分の…傲慢と善良について…

本好きな方は是非読んで見てください。
辻村さんならではの書き下ろし面白いと思います。

#おつかれGRAVITY
#恋愛小説
#読書
GRAVITY6
GRAVITY28
✩あゆこ✩

✩あゆこ✩

#クリスマス
#Pinterest画像使用
#恋愛小説
GRAVITY2
GRAVITY19
ジョニー

ジョニー

最近見た映画で、感動したものはある?最近見た映画で、感動したものはある?
「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」

先に小説を読んでから観てみたけど、映画だけだったら置いてけぼりくらったかもしれない。自分の読解力や想像力が作中のテンポに追い付けなかっただろうから。
文字だけの表現から咀嚼し自分なりの理解、見解、想像等を膨らます余地ってのは大事なんだなぁ…と、普段本を読まないから特に痛感[冷や汗]

ちな小説も映画も泣けた。ストーリーが好きか嫌いかですっごい評価分かれそうやね。なので誰彼構わず薦める感じではないかな、って言う個人的感想。

#七夕 ぽい#映画 #恋愛小説?#ネタバレダメ絶対 #純愛しか勝たん
GRAVITY
GRAVITY19
柊翔

柊翔

#ストロベリーナイト #ストロベリームーン
#ミステリー小説 #恋愛小説
今日も一日オツオツです(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)⁠✧⁠*⁠。

昨日の今日だから…
「ストロベリームーン」の由来と
関連してる小説を2作品

🌏と🌕は相互に引合い🌕の引力の影響で
起きるのが干潮満潮だし、地球上の生物は
全て🌕引力の影響を受けてる

月の引力で動悸が早く成ってドキドキしたり
肉体的にも精神的にも影響を受け
A)「血が騒ぐ」と言う感覚や表現が生まれる
  こうした事は太古から在り、科学が未発達
  で宗教が支配して居た中世に生まれたのが
  「狼男伝説」
B)このドキドキ感が 好きな人を想起させて
  ロマンティックな気分に成り、満月の夜は
  尚更そうした人が増えるので満月に何か
  ロマンティックなイメージ付けたのが
  🍓!英語圏では🍓の収穫期が6月の為
  6月の満月を「ストロベリームーン」と
  呼ぶ様に成り、後に一緒に観た二人は
  結ばれる!等の都市伝説的話しが拡散

「ストロベリーナイト」は誉田哲也原作で
AとBを掛け合せて付けられたタイトル
甘美なイメージのタイトルとは真逆の
スプラッターシーン満載のPSYCHO-PASS
犯罪サスペンス
※竹内結子主演でTVドラマ、映画化

「ストロベリームーン」は芥川なお原作で
純粋にBだけを題材に描かれて居り
涙グシャグシャ胸キュンな純愛小説

どちらもお薦めです。
興味が有る方は是非一読を(⁠*⁠˘⁠︶⁠˘⁠*⁠)⁠.⁠。⁠*⁠
GRAVITY

ストロベリーナイト

Yuki Hayashi

GRAVITY8
GRAVITY18
LaLaLa

LaLaLa

          
          
          
          
 #恋愛小説          
オリジナル小説を
YouTubeにアップロードしました。
検索Laugh Cat Games
どう生きる?第一章〜第3章まで
配信しています😊

よかったら見てみて下さい🎞️
GRAVITY
GRAVITY17
新着
✩あゆこ✩

✩あゆこ✩

#恋愛小説

遠くにいる恋しい人が
風邪をひかないように…

そんな想いを込めて
甘露煮を作ってみた。

🤍🤍🤍🤍🤍🤍🤍🤍🤍🤍

そもそも
甘いものが好きなのか、
柑橘系は食べるのか、

それすら知らない
恋しい人。。。

いったい
私は彼のどんなところが
好きなんだろう〜

🤍🤍🤍🤍🤍🤍🤍🤍🤍🤍

会ったことも無い
名前も知らない
その人を
泣くほど好きなのは
どうしてかな。

だけど…

彼の仮名を
愛おしく呼ぶ私は

それでも
毎日しあわせ…
なの。。。

🤍🤍🤍🤍🤍🤍🤍🤍🤍🤍






GRAVITY
GRAVITY16
꒰ঌ翠雨໒꒱

꒰ঌ翠雨໒꒱

ぼく明日いい小説すぎるなぁ〜〜😭😭
愛美の秘密を知ったあたりからお互いの人生が少しづつすれ違っていく描写が切ない。
1回目に読んだ時に気づかなかった伏線が2回目読み返した時に気づける事もあったりでリピの止まらない小説✨ 時間軸どうなってんのってちょっと混乱して頭使うけどすごくいい小説でした📚
#ぼく明日 #恋愛小説
GRAVITY

ハッピーエンド

back number

GRAVITY
GRAVITY7
ハーロック

ハーロック

例えば君は、過去に大好きだった恋人を思い出す時に何が思い浮かぶ?

ホテルで一晩中愛し合ったことかな

僕は、一緒に見た景色を思い出す
その時の表情や、香り、幸せだった感覚が蘇る

だから今、君と素敵なところへ行って
記憶に刻みたいと思っているよ

心に残るデートがしたくてね

もちろん別れる前提の話などではない
だけど、離別にせよ死別にせよ
いずれお別れはやってくる

そういう時に、ひとの心によぎるのは
どんな想いだろうか

ひとを大切にするとは
どういうことなのだろう

一緒に観た舞台や映画
美味しかった食事

僕は、君の仕草や笑顔を心に刻みたい
そう願う

時々、切なさで胸がいっぱいになる
それは、いつか君の笑顔が遠ざかっていくのを知っているからだ

だから、逢える時には
僕はその時間を大切にしたい

一緒に笑って、涙を流して
ふざけあったり、甘えたり

共に生きた時間を感じていたい

そう思っているよ







#希望 #恋愛小説
GRAVITY6
GRAVITY157
ハーロック

ハーロック

悪い男だとは、知っていた

でも、好きになってしまった

欲しい時にだけ呼び出され、優しくされた
でも、それでも嬉しかった

気持ちはどんどん溢れてくるのに
貴方はいつも、冷めているように見えた

イライラする、泣けてくる
でも、好きだった

私のこと、どう思う?
答えはいつも、はぐらかされた

それが答えだとわかっていても
離れられなかった

こんな恋愛がしたかったわけではない
ただただ、大切にされたかった
それだけ

でも、現実は違った
世界は自分が思っていたより、残酷だ

悲しくて、悔しくて
でも、逢っている時間だけは幸せだった

こんなことは、もう終わりにしよう
強く強く、そう思った

連絡先を消す、指が震えた
でも、やらなくちゃ

引越しもしよう
違う自分になるんだ

もう失敗はしない
「でも」からは、卒業しよう

ありがとう
そう呟いた

涙が溢れた






#恋愛小説

GRAVITY1
GRAVITY152
✩あゆこ✩

✩あゆこ✩

#恋愛小説

キミへ…
GRAVITY
GRAVITY13
ハーロック

ハーロック

クリスマスプレゼントは、何がいいのだろう

ショッピングモールには、クリスマスソングが響いていた

あのひとのことを思う

彼は何が好きだったろうか
どんな話をしていただろう
食べ物の好き嫌いはあったかな

ふと、自分の幼い頃を思い出した
うちは、貧しかった

両親がいない夜
風で揺れる窓の音が怖かった

大人になって、家を出た
一生懸命働いた
もう貧乏は嫌だった

あのひとと出会って
私は初めて安らぎを知った

温かいひとだった
ずっと一緒にいたいと思った

そういえば、彼はマフラーをしていなかったっけ

一度聞いたことがある
寒くないの?

彼は、いや、と答えただけだった
きっとめんどくさいのだろう
そういうところは無頓智なひとだった

どんなのがいいだろう
彼は喜んでくれるだろうか

そんなことを考えながら
私はマフラーを選んだ

彼にも、温かい心は届くだろうか

そうだ、マフラーと一緒に手紙を渡そう
日頃の思いや感謝を、伝えよう

そう思った





#希望 #恋愛小説


GRAVITY7
GRAVITY189
ハーロック

ハーロック

ほかに好きな人ができたの

別れは唐突にやって来た
夜中の電話で、君はそう言ったんだ

僕は唖然としてしまった
そんな兆候は全く感じていなかったからだ

それでも正気で
わかったと答えられたのだが
その後のことはよく思い出せなかった

最近の君の言葉を思い出し
話の端々に希望を見つけようとした

だがそれは、虚しいだけだと知っていたんだ

当然眠れる訳はなく
僕は意を決すると、バイクにまたがった

夜の峠道を走り、海へと向かった

三年付き合った
僕はずっと幸せを感じていた
それは、君も同じだと勘違いしていた

自分が情けなかった
こんなに惨めな思いは、どれくらいぶりだろう

やがて空は白みはじめて
僕は砂浜へとたどり着いた

ヘルメットを外すと、朝陽が登って来た

エンジンを切ると、波音に変わった

ゆっくりと、波打ち際に向かった

まだ、現実として実感していない自分がいた
これは、本当の出来事なのだろうか

ウエストポーチから、小さな箱を取り出した
給料の3ヶ月分

付き合い出して三年目の記念日に
君と初めてデートをしたこの砂浜で

僕は君に永遠を誓おうとしていたんだ

箱の中身を取り出すと
振りかぶって、海に投げた

朝陽を反射した一瞬のキラめきは
やがて波間へと消えていった

にじむ朝陽を眺めながら
僕はそれでも、生きていこうと思った

また一からやり直しだ
小さく呟いた





#希望 #恋愛小説
GRAVITY5
GRAVITY136
ハーロック

ハーロック

あなたの奏でるギターって、本当に優しいよね

いきなりそう言われて、僕はドキドキした

な、なんだよいきなり

だって、クラスのギターを弾く男の子はさ
みんなエレキギターをかき鳴らして、激しい曲ばかりでしょ

なんだか日頃の鬱憤をギターで解消しようとしてるみたいでさ、つまらないのよ

君はそう言って、椅子を反対向きに座り直して僕を見上げた

僕は机の上に座り、もう一度最初から弾きはじめたんだ

あなたのフォークギターを聴いていると
温かい風に包まれるような気持ちになる

君はそう言って瞳を閉じた

放課後の音楽室に、二人きり
カーテン越しに差し込む夕暮れの明かり
僕はこの時間が好きだった

ねぇ、どうしてバラードばかり弾くの?
もしかして、誰かを想って弾いていたりして

時として、どうして女の子はこんなにも鋭いのだろう
僕はふと昔のことを思い出して、胸がチクリと傷んだ

中学の時に、好きな子がいた
仲良くなれそうになった矢先に、彼女は転校していったんだ

お別れも言えなかった
まだ僕は幼すぎた

彼女を想って弾くギターを、いつの間にか君が聴いてくれた

僕はフォークギターが好きだった
弦を一つずつ丁寧に弾くのが、心地良かった

秋の風がカーテンを揺らす

僕の大切な時間は
やがて、二人の大切な時間になろうとしていた





#希望 #恋愛小説

GRAVITY

放課後の音楽室 2006

Gontiti

GRAVITY6
GRAVITY155
ハーロック

ハーロック

うだるような暑い夏の日の朝

僕は君と出会ったんだ

朝のうちなら少しは涼しいだろうとウォーキングをするために家を出たのだが、気温は既に30度を軽く超えていた

人気の無いバス停で、君は焦った様子で汗だくで何かを探していたっけ

僕は声を掛けようとしたのだけど、君が金髪で青い目をしていたから、つい戸惑ってしまった

スマホを取り出し、どうしましたか?と
とりあえず英語に翻訳してみると
君は英語でまくし立てた

僕は訳がわからなくなったが、君もスマホを取り出して翻訳機能で、君が財布を無くしたとわかったんだ

周りを探しても見つからず、とりあえず交番に行こうと君を促して連れていった

時間は掛かったが事情を説明して、困り果てた君を僕は自分の家に連れて帰った

下心があったわけではないが、警戒しまくっていた君は母さんとじいちゃんばあちゃんを見てこわばる顔が安堵に変わったっけ

母さんはお腹がすいてるだろうとご飯を用意してくれた

君は珍しい日本の料理を食べて、デリシャスと連発していたね

翻訳を駆使して会話をしてみると、君は留学で日本に来たのだけど、知り合いもおらず財布もどこでなくしたかわからず、僕に出会えてラッキーだと言った

そうこうするうちに警察から連絡があり、財布は無事返ってきたね
君は日本人は最高だと叫んでいたっけ

あれから毎日のように、君はうちに遊びに来るようになった
僕はすぐに君を好きになってしまったんだ

あれから一年が経ち
君は僕の家族になることになった

明日はいよいよ、君と兄貴の結婚式だ
い……いつの間に……

複雑な気持ちだが
ま、まぁいいか





#希望 #恋愛小説
GRAVITY4
GRAVITY140
ハーロック

ハーロック

毎日の仕事で疲れた帰り道

何か、このまま家に帰りたくなくて
ふと立ち寄ったカフェのカプチーノが美味しかったから

僕は、その店に通うようになった

最初は、本当にカプチーノが美味しいからだったのだが
通ううちに、お店の子が気になっていたんだ

毎日少しだけ、レジで会計をする時に話すようになった

今日は良い天気でしたね

公園に綺麗なお花が咲いていました、なんて名前なんだろう

そういう会話が嬉しくて、毎日が少し華やいだ

さて、今日は何を話そうか
そう考えながら、今日も僕はレジへと向かった

ようやく週末になりましたね
そう声を掛けた瞬間に、僕は気づいた

あれ、カフェだったら週末とか関係ないか
ごめんなさい

自分の顔が真っ赤になるのがわかった
その子はクスッと笑ってくれた

あの……
レシートはいりますか?

いつもはレシートをもらわないのに
どうしたのだろう

いや、いらないです
即答した

いらない、ですよね
でも……

でも、一応もらっておきませんか?

はい、じゃあ

おかしな事を言うのだなと思って
受け取ったレシートをマジマジと見た

特におかしなところはなく、裏返そうとすると
細い指が遮った

あ、あの
後で、後で見てください

小さな声で囁かれた

うつむいたので顔は見えなかったが
耳はみるみる桜色に染まっていった

僕は慌ててレシートを持ったまま店を出た

ドキドキしながらレシートを握りしめ
家へと急いだんだ




#希望 #恋愛小説
GRAVITY10
GRAVITY169
ハーロック

ハーロック

突然の雨に降られて、わたしは慌てて傘をさした

会社の帰り道、駅までは歩いて10分前後だろうか
傘なしで歩くにはキツい距離だった

水溜まりをよけて歩いていると

駅までの道にあるコンビニの軒下に、空を見上げる貴方を見つけた

傘が無いのだろう
もしかしたら、コンビニで傘を買うか迷っているのかもしれない

このまま素知らぬ顔で通り過ぎることもできたが
同じ会社で知らない顔ではなかったし……

というか、わたしはずっと前から貴方のことが気になっていたのだ

これは、もしかしたらチャンスかもしれない
そう思った

だから、勇気を出して声を掛けた

お疲れ様です
あの、もし良かったら駅まで入りませんか?

そう言って、傘を差し出した

貴方は驚いた顔でわたしを見た
名前も知らないのだろうか
まさか、顔も知らないなんて、ないよね

あの……
隣りの課の?

そう言って、貴方は傘に入ってきた

持ちます

そう言って、わたしの傘を取ったのだった

想像していたよりも近い距離に、ドキドキした
会社の誰かに見られたらどうしよう

自分から声を掛けたのに
わたしは焦った

緊張して何も話せなかったが
女物の小さな傘は、確実にわたしが濡れないようにこちらに傾いていた

恥ずかしくて顔は上げられなかったが
貴方の優しさが感じられて、嬉しかった

何も話せないまま、駅に着いた
貴方はわたしに傘を手渡した

貴方の肩が雨に濡れていた

ありがとう、助かったよ

笑顔が眩しかった

あの、お礼というわけではないのだけど
今度、食事に行きませんか?

貴方は定期券を出そうとしたのか
背負っていたリュックを開いた

見ようとしたわけではないが
リュックの中に、折りたたみ傘があった

あ……

中身を見られたと気づいた貴方は
バツが悪そうにこちらを見た

ごめんなさい

そう言って頭を下げた

実は、折りたたみ傘を持っていました
突然声を掛けられて
それがまさかの君だったから
傘を持っていないことにしてしまいました

本当に、ごめんなさい

この瞬間に、わたしは恋に落ちた





#希望 #恋愛小説
GRAVITY3
GRAVITY152
ハーロック

ハーロック

じゃ、少しだけお洒落をして来てくださいね

そう言って、君が僕を連れてきてくれたのは
「ノートルダムの鐘」というミュージカルの舞台だった

今まで知らなかった世界を、君は僕に見せてくれたんだ

ミュージシャンのライブは見たことがあったが
歌い方が全然違うのに驚いた

物語の内容も、申し分なかった
テーマは、真実の愛

感動の舞台の最後
役者さん達は何度も舞台に現れては
お辞儀をした
そのたびに盛大な拍手が沸き起こった

あれから、幾年月が過ぎただろう

僕は今でも、舞台を観に出掛ける
ひとりで

別れは唐突にやって来た
秋の公園で
君は、言いにくそうに口を開いた

察した僕は

うん、僕もね
君とは合わないと感じていた
君から言ってくれて、助かったよ

そう言うと、顔を見られないように
背中を向けたんだ

今までありがとう
楽しかった

最後まで言えた

僕は足早に立ち去った
振り返りはしなかった

スマホに入っていた思い出は
全て消去したが

記憶が消せるはずもなく

だがそれは、やがて
痛みを伴う温かさになった

新しい恋をはじめよう
世界はきっと
まだまだ知らないことだらけだ

そう思った





#希望 #恋愛小説
GRAVITY7
GRAVITY150
ハーロック

ハーロック

二人で、この砂浜でよく釣りをしたわね
あなたは釣りが好きだった

そうだね
ここはよく釣れるし、ひとも少なかったからね

君は打ち上げられた大きな枯れ木の上に座って
海を眺めていた

夕暮れの風が、君の長い髪を揺らした

君が好きな真っ白なTシャツ
細い鎖のシルバーのネックレスの先に
以前僕がプレゼントをしたリングがぶら下がっていた

君の瞳から、大粒の涙が溢れ落ちた

ねぇ、どうしてわたしを置いて逝ってしまったの

仕方がないさ
どうしようもなかった

すまない

僕の言葉は、君には届かない
君に聴こえるのは、穏やかな波音だけだろう

あなたは、波にさらわれたわたしを助けた
でも……

ひとりにするなんて、酷いじゃない

立ち上がった君は
ネックレスを外して、指輪を握りしめた

そして、振りかぶって
指輪を投げようとした

だが、君はそのまま
うなだれるように腕を降ろした

指輪を握った拳を、何度も膝に叩きつけ
君は海に向かって、叫ぶように泣いた

僕は、君を苦しめるために助けたわけではない
だから、君は苦しんではいけないのだよ

あれから五年の歳月が経った
君はもう、二度とここには来ないと思っていた

だが、来てくれた
相当な葛藤があったのは、痛いほどよくわかる

もう、いいだろう
自分を責めるのはここまでにしないとね

太陽が沈んだ
暗闇が訪れるまでの曖昧な時間
逢魔が時が訪れた

冥界と常世をつなぐ、一瞬を
僕は逃さなかった

海の上にポツリと立つ僕に
君の瞳の焦点が合うのがわかった

驚く顔をした君に、僕はゆっくりとうなづいた

右手を挙げて、手を振った

聡明な君なら、意味はわかるはずだ

すがるような目をした君に
僕は微笑みかけた

そして、もう一度うなずいて見せたんだ

君は理解したのだろう
何度も何度もうなずいて見せた

もう大丈夫だ
幸せになりなさい

夜のとばりが、僕の姿を消していった

これでいい
来てくれて、ありがとう






#希望 #恋愛小説
GRAVITY7
GRAVITY174
ハーロック

ハーロック

ここでお別れしよう

見馴れた夕暮れの海岸で、僕は君にそう告げたんだ

高校の卒業を控えて
この、何にもない田舎町で
僕は何とか就職にありついたが
君は遠くの都会に出ていってしまう

どう考えても、先は考えられなかった
いずれ僕より経済力のある、経験値も高い誰かに乗り換えられるなら

今、ここで別れた方がマシだ

そう思った

うん、そうね
その方がいいわ

君はそう言って背中を向けた

あまりに素っ気ない冷たさに
僕は少しムカついた

どうせ、都会には僕よりいい男がゴロゴロいる
その時に捨てられるくらいなら
今別れた方がいい

とか何とか言って
あなただって、会社で新しい子に目移りするんだわ

違う!
僕は、そんな
そんないい加減な気持ちで付き合っていたわけじゃないよ!

どうだか

あまりのぞんざいな言葉に
僕は彼女の肩を掴んで、無理やり振り向かせた

彼女の顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた

えっ……

そんなに不安なら、もっとしっかり捕まえていてよ!

一瞬誰の声かわからないくらい
今まで聞いたことが無い大きな声で
君は叫んだ

衝撃を受けた
僕は気がついた

僕は、自分のことしか考えていなかった
彼女の気持ちなんて、全然わかっていなかった

不安なら、町から出ていく彼女の方がずっと強いはずだ

そんなことも、僕はわかっていなかったのか

愕然とした
自分の未熟さが、恥ずかしかった

僕は……
僕は、弱い

だから、もっともっと強くなる
待っていて欲しい

必ず迎えに行く

力をつけて、お金も貯めて
君を迎えに行くから

彼女が胸に飛び込んできた

大人になる、ということは
得体の知れない大きなバケモノに
食べられるような
強い不安があったんだ

それが、自分だけではないのだと
痛感した

泣きじゃくる彼女を
優しく抱きしめた

まだだ、まだまだ
これからだ

そう思った







#希望 #恋愛小説
GRAVITY14
GRAVITY181
ごー𓃠‪

ごー𓃠‪



✄-------------------‐✄

日常を切り取った様な、
何処かに居そうな「2人」を
文字に変換して書いていく予定✏️


✄-------------------‐✄



#短編小説
#恋愛小説
#短編
#オリジナル
#自己満



GRAVITY
GRAVITY4
もっとみる
関連検索ワード