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アメジスト
読書しました。
日本の古代とは何か
最新研究でわかった
奈良時代と平安時代の実像
有富純也 編
光文社新書
1970年代、80年代、90年代生まれの新進気鋭の古代史の研究者による先行研究から最近の学説まで論考した論文集というスタイルとなっています。
第一章では、奈良時代は天皇が政治的権力を保持していたと考えられがちだが、実際には太上天皇や皇太子との間で王家の内部でも権力構造が多極的で、奈良時代は政変が多かったのは、それが1つの原因になっていたと考えられるそうです。
第二章において、藤原氏による摂関政治は天皇に代わって権力者として君臨していたと考えられがちだが、実際には天皇の地位はさほど低下はしておらず、藤原氏は唯一の権力者だったわけではなかったそうです。
関白による内覧は、太政官からの奏上を却下、また天皇からの太政官への詔勅の宣下を拒否できる絶大な権限を持っていたとされますが、関白を活用するかどうかは天皇次第であり、天皇との関係次第なところがあるようです。
第三章においては群司、第四章においては国司について論じられており、昔の教科書の定説を覆す、最近の学説を交えて考察されています。
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#歴史
#古代史
#最新の学説


アメジスト
読書しました。
ローマ帝国の誕生
宮嵜麻子 著
講談社現代新書
平民であるローマ市民やヒスパニアの先住民やカルタゴなど、支配される側や滅ぼされる側から描かれたローマ帝国建国史となっています。
属州に対して想像以上に苛烈なことをやって帝国が成立していく過程、帝国が拡大していく中で、逆に貧しくなっていく平民のローマ市民など、下々の人間にとってはたまったものではない時代だったということを改めて認識しました。
カエサルからオクタウィアヌスにかけての内乱の時代も多くの元老院議員が殺されており、血で血を洗う抗争の中で帝国が成立していったんだなというのがよくわかりました。
#読書
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#ローマ帝国
#古代史
#支配される側からみた歴史


アメジスト
読書しました。
国(くにのみやつこ)造
-大和政権と地方豪族
篠川賢 著
中公新書
古代史は資料的制約もあり、難解だなと感じますが、個人的には第一章の磐井の乱の経緯と継体天皇の即位事情、第5章の国造の後裔についてが、特に興味深かったです。
継体天皇は近江あたりを出身地とする地方豪族で、地方から大和に入って即位した新王朝の創設者であったから、勢力基盤を整えるために国造制を整備したという説に説得力を感じます。
国造制によって勢力を削られる危機感を抱いた磐井が反乱を起こしたという説はつじつまが合うように感じますが、朝鮮半島情勢がどのように絡んでいたかどうかについては断言できる状況にはないように感じます。
磐井の乱の発生は、大和政権の地方支配は、地方豪族の協力があって、はじめて可能であったことを示していて、そのための制度として、地方豪族をクニを単位とした地方官に任じる国造制を整備したと言えることが分かりました。
第5章において、出雲国造の後裔は出雲大社の神職となり、紀伊国造の後裔は日前神宮・国懸神宮の神職になると述べられているのが興味深かったです。
伝統と格式がある家柄だからこそ、祭祀権を継承するようになったのでしょうか。
#読書
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#古代史
#大和政権
#豪族


こうじ
図にすることで頭に入りますね。
#古代史#古墳#環濠集落


ユースウルフ
…謎にいどむぞー
#神社 #歴史 #古代史 #縄文時代


アメジスト
読書記録です。
倭の五王
王位継承と五世紀の東アジア
河内春人 著
中公新書
ちょうど5世紀頃の倭の歴史について知りたかったので、勉強になりました。
当時の倭は朝鮮半島情勢に武力介入しており、想像以上に蛮族をしていたんだなと驚きました。
朝鮮半島南部からの鉄の供給に依存していたため、朝鮮半島情勢は倭にとって死活問題だったようです。
当時の倭は、古市古墳群をつくった王家と、百舌鳥古墳群をつくった王家と、継体大王を輩出した北陸系の王家と、三つの王家があって天下を持ち回りしていたという考察はなるほどなと思いました。
p225で述べられている、倭の五王の最後を飾る武が中国に遣使を行わなくなった5世紀後半から継体大王が登場する6世紀の初頭にかけては、倭国内は政治的に混乱していた可能性が高いという考察はなるほどなと思いました。
継体大王の登場は王朝の交代が行われていて、それに伴ってかなり混乱したという解釈が妥当なように思います。
p228によると
5世紀の倭の五王は、倭姓を名乗る王権が無姓の人々を治めていた。
6世紀の大王の王権は、姓を持たない王権が、豪族以下民衆にいたるまで姓を授けて、その上に君臨していた。
継体大王の時に、王朝交代劇が行なわれたのは明らかだと思います。
本書の冒頭で紹介されている七支刀が天皇家に伝えられていないことからも、倭の五王の王権とのちの天皇家は全く別の王権と解釈したほうがよさそうです。
5世紀の倭の歴史をより深く知るには、誉田御廟山古墳や大仙陵古墳を発掘調査する必要があるなと感じました。
天皇家の祖先ではない墓を祖先の墓だと言い張る宮内庁は非科学的な体質があるように感じます。
#読書
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#古代史
#倭国
#倭王権


アメジスト
読書しました。
古墳とはなにか
認知考古学からみる古代
松木武彦 著
角川ソフィア文庫
本書のタイトルは「古墳とはなにか」ですが、本書を読んでむしろ古墳とはなにかの謎が深まってしまいました。
古墳は謎が大きい、奥が深い存在です。
大型の前方後円墳が、3世紀後半から4世紀にかけてつくられたものは、奈良盆地南東部に集中している一方で、4世紀後半になると周辺の地方でもつくられるようになるというのは、従来の説である列島各地の首長同士の間に秩序や連合が形成されて発展したという説明で納得がいくと思います。
なぜ大型の古墳は畿内が中心なのは、なかなかの難問だと思います。
3世紀頃にはじめて鉄器をつくる技術が入ってきたのは九州のはずですからね。
やたら大型なのも首長を神格化させる必要性があったということでなにがそうさせたのか。
畿内のほうが交易で発展したこと、気候の変化を引き金とした社会不安の中で宗教的な要素が求められたということを著者はカギになると述べています。
畿内の巨大古墳は古代の大王陵にされているものが多いですが、実は5世紀までは「大王」というのは存在せず、複数の有力な首長家があり、天下は持ち回りの時代だったからこそ、秩序を示すために古墳が巨大化したという仮説が魅力的に感じます。
#読書
#読書感想文
#古墳
#古代史
#人文学


どりん
倭の五王に手出して大丈夫かな?笑
#Nスペ #古代史

Neneu
これは明らかに倭国と日本(大和朝廷)は違う勢力だってことを表してるよね。
#倭国 #大和朝廷 #古代史

キリン
目的は天皇家の成り立ちを調べるみたいな感じかな。
現地調査したくなる!
#読書 #古代史




Neneu
だって記紀って藤原氏(始祖は中臣鎌足)が書いたやつなんだよ。
そりゃあ敵の事は悪く書くでしょう。
それに蘇我入鹿が死ぬ時に歴史書燃やしたって言われてるけど、それやる意味ある?
聖徳太子と頑張って作った一族の誇りじゃん。
どう考えても燃やしたのは中臣鎌足と中大兄皇子だろ。
あと、蝦夷とか毛人とかいう呼び名がもう既に縄文臭すごいんだわ。
#日本史 #古代史

Neneu
#日本史 #古代史 #古史古伝

Neneu
冥府の神といえば須佐之男命とか大国主命といわれるけど、元々は月読命なんだろうね。
月読命の話をバッサリカットしちゃったから、殆ど話がないんだと思う。
冠婚葬祭で言う葬祭の部分を仏教に明け渡す為に。
だってさ、仏教が入ってくるまでは冠婚葬祭のどっち神式でやってたはずでしょ。
でも今は婚礼の方しか殆ど聞かない。
うちの母方の祖母の実家は社家だったから葬式も神式だったけど。
#古代史 #日本神話 #仏教

Neneu
ニギハヤヒにはもう一人瀬織津姫との間にタカクラジって息子がいてその子孫は尾張氏らしい。
水無神は女神。
#ニギハヤヒ #瀬織津姫 #古代史 #日本史
#尾張氏

Neneu
#瀬織津姫 #古代史 #神社 #神道

Neneu
凄くない?
神武天皇より前じゃん。
#安東氏 #古代史 #安倍晋三 #安日彦

Neneu
なぜなら必要以上に新羅を悪く言うような描写が見られるから。
多分中臣氏(後の藤原氏)やな。
#日本書紀 #古代史 #日本史

Neneu
#日本史 #古代史 #蘇我氏 #物部氏
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Neneu
宮司の千家一族だってホヒの一族だし。
#古代史 #日本史 #日本神話 #神道 #出雲大社

Neneu
艮の金神も出雲族の神々の事やし。
東へ東へと追いやられた人たち。
#日本史 #古代史

Neneu
だって急に入れ墨の文化が消滅したり、銅鐸が作られなくなったり、青銅から鉄になったり、体型とか顔立ちが縄文系から大陸系に変わったり墓が丘型から前方後円墳とかになったり、色々変わりすぎなんだもん。
こんな重要な時期の事が全然分からんとか信じられへんわ。
#古代史 #日本史 #4世紀 #古墳時代

Neneu
龍神って事は出雲族だよね。
で、それを討伐した牛頭天王と呼ばれる須佐之男。
う〜ん。
やっぱり須佐之男は出雲族じゃあないんだろうな。
なんか渡来人っぽいし。
大国主命ともホントは血縁はなさそう。
#神道 #神社 #古代史 #糸魚川
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