PsychedelicRockに関するコミュニティ投稿【2025】|埼玉,埼玉県-Gravity SNS

今夜もマッコリを飲みました。

今夜は何もしてないけど、飲みながら、音楽を聴き、音の向こうにある世界の奥深くへと踏みこんでいく。
そして、その世界についてを丁寧に調べあげ、丁寧に味わう。

お酒とセットでそういう楽しみをしてるから、マッコリにハマってる気もする。

昨夜は、ゆら帝の曲「3×3×3」の中にいた。
Gravityのルームでこの曲を聴かせてもらった時、録音が、寺山修司あたりを想起させる「入れ子」構造で面白かったので、聞き返してみた。

「入れ子」のことを簡単に書くべき？
ものすごく雑に書くと、時や場所の違う音や映像、場面を重ねることで、境をなくし、それを見てる自分／視聴者を、没入させる。
そんな効果を期待する表現手法というべきか。

音楽で入れ子をやってる曲を聴いたことがなかったので新鮮だったのと、この曲自体が、酒より何より「まわる」。
音だけで酔わせてくれるこの曲、面白いじゃないかとなった。

この歌い手は、両者とも、坂本慎太郎であってるのかな。
奥歯になにか詰まってるのか、義歯でもしてるのか。
ある程度の年齢を超えた男性に時折見受けられる、なんとも言えないぎこちなさのある滑舌で始まる語り。

語りながら、流れてる曲にのって歌い出す。
そのうち、曲のほうから盛りあげてきてるのかもわからなくなる。

そんななかで繰り広げられる歌詞は、泥酔者というより、まるで精神分裂者。
精神分裂スレスレの変性意識の瀬戸際が迫ってくるような感覚。

最初はちいさく始まったシャキシャキいう音も、最後、「まわってる」と叫ぶ声の主のピークが過ぎると、それまで一定を保っていたビートも、ベースの音も変化して、ジャキジャキいう音に埋もれかけながらもまだ聞こえる呻き声。

心地よいとかよくないとか、嬉しいとか怒ってるとか、正常な状態の感情とはまた別の次元のカオティックな感覚が声から伝わる。

ロックに文学を乗せると、サイケデリックになる。
そんなことをやりたかったのかなと、何度もこの曲を巡っていたら、3番目は、わたしのことかと、やっと気づいた気がした。

幾らでも解釈の広がりそうな意味深な曲を作って、一体何をしたかったのか。
いたづらか。それとも意味なんてないのか。
ドゥッドゥイ。
人間臭い。男臭い。

#music #PsychedelicRock
♫ゆらゆら帝国 - 3×3×3