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うっちゃん

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#ナミビアの砂漠

世の中も、人生も全部つまらない。やり場のない感情を抱いたまま毎日を生きている、21歳のカナ。優しいけど退屈なホンダから自信家で刺激的なハヤシに乗り換えて、新しい生活を始めてみたが、次第にカナは自分自身に追い詰められていく。もがき、ぶつかり、彼女は自分の居場所を見つけることができるのだろうか・・・?

人間の二面性。建前と本音。それを描く事によってそこに『存在している』と思わせるのがこの作品の魅力なんだと思う。
友達の前での顔、職場での顔、男の前での顔。みんなそれぞれの顔を使い分けて生きていて、だけどそのどれとも違う自分を持っている。そしてその違い、ギャップに苦悩している。
そんな映画の主人公とは程遠い、劇的な事なんて何も起こらない『普通の人』がこの作品の主役。
だからなんだと思う。自分を肯定されているように感じるのは。1人じゃない、みんなそうなんだ、特別な事なんてない、その行動に理由づけなんていらない。理性的な面、野生的な面、その両方の面があるのが普通。だからそのままでいい。そのまま生きていていい。そう思えるからこそ、僕はこの作品が好きなんだと思う。
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