真昼の太陽の下でも人は孤独に襲われる。それは記憶という孤独の効能なのだから。人は心を毒されていては、夜の悲しみから逃れ、南国のビーチでも、涙を流すことなくとも、精神の中では世界でただ一人である苦しみから逃れられない。
毎晩、家で酒を飲むようになったのって、結婚してからなんだよね。妻は、私が出会った中では気を遣わなくて済む相手ではあるんだけど、誰かと一緒にいることは、それだけで私にとって微量の毒のようなものなのよ。だから、その毒を酒で中和してるの。
コメント