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をわか
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エクリチュール❤︎
そうした文体で書かれている。
私たちはなぜ均質化されることを自ら望み、自らの外部に〈敵〉を想定して、同質性を原理として纏まろうとしてしまうのか。
そういう同質性を原理として、自らを率いてくれる強力なリーダーシップによる統治を望む時、全体主義は生まれうる。
私たちはその誘惑に対して抗う必要がある。
私たちは悪魔がこの世界にいて、非凡な意志を持ち悪をなしているのではない仕方で悪を見つめる必要があるが、その悪はそれこそ東浩紀が「悪の凡庸さ」について語っていたように、いわば団地的なものに潜む悪であり、自ら組織に所属することを望み、そのなかで自分に命令してくる権威に嬉々として従い(ミルグラムの実験を想起しよう)、そしてその命令の媒体者となることを何の「良心の咎め」なくしているそこにアイヒマンの悪はあり、イスラエルがエルサレムで開いた裁判で死刑になったアイヒマンのあまりの凡庸さ、小市民ぷりにショックを受けたアーレントの鼓動を筆者は私たちに伝えてくれる。
悪は凡庸なのである。私たちは行為や演技によって相手を説得することを試みる「活動」をして、理性を使用して人間になっていく、そこに市民としての自由があるそうした意識を回復して、安易な動物的共感で繋がることをむしろやめるべきである。
「活動」的な生を諦めない人のための本。


ryo_fender

ネロ
『夜戦と永遠』佐々木中(河出文庫)
以上紙。電子書籍は数え切れません。

ネロ
著作:『東浩紀巻頭言集Ⅱ ゲンロン篇』東浩紀
#東浩紀 #哲学 #GR3X #写真と本文は関係ありません

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