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まる
女性だけが男性社員のために床も机もしっかりと水拭きをする。
そしてそこには、ひと際、うるさいじいちゃんがいるのであった。
「お~い」
よいしょ、よいしょ。
「おれの机も拭いてくれ~」
よいしょ、よいしょ。
「こっちのも汚れちまったから拭いてくれ~~」
よいしょ、よいしょ。
私も、同僚のシンママさんもヒイヒイ言いながらのお掃除である。
「・・・ふふっ」
『なんですか!!』
お掃除でヒイヒイ言っている私たちを見て、にこにこと笑うおじいちゃん。
何なのよ!意地が悪い!
人が一生懸命にお掃除している姿を高みの見物だなんて!
「いや… ふふっ」
ひとしきり笑ったおじいちゃんは「悪い悪い」と訂正した。
「うちの子どもがちっちゃい頃にな、
何をするにも一生懸命に「よいしょ、よいしょ」って言ってて…
それがまた可愛かったのを思い出しただけだよ」
そう言いながらお茶をすする。
「あんなにちっちゃかったのに、もうすぐ結婚するなんてなぁ…」
ただほっこりと思い出に浸っているだけだった。
#会社
コメント
関連検索ワード
あきちゃん
まるさんの会社は、やはり本当は、昭和の文化を保存する事を目的に作られた会社なのではないのでしょうか。 まるさんが知らないだけで。
ちとせ凪
時代錯誤甚だしい[冷や汗]
owli
男って、なんでこう何も自分の事出来ないんでしょうね?自分の事は自分でやれるようになって始めて大人なのに……。恥ずかしくないのが不思議です。
オカルン
アカンやん笑
あしょる🐈⬛
私が最初に勤めた会社は、毎年採用される女性は専門学校卒。大卒女性は何年かに一度でした。 大卒だからと偉ぶって見えないために、早くに出て掃除をしていました。専門卒グループをまとめている御局様(技術もある、いい意味の御局様)は認めてくれました。 が、専門卒の子達から 「あなたがやると、来年から新しい専門卒の子も掃除必須になるからやめて」 と言われました。 自分の代だけで済まなくなる→そう言う会社と知られると次の代が来なくなる、からって。昭和の話です。