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コルク / Cork
昨晩のchaoticなルームでだらだらとくだらない話を話してた中で(すみませんねぇほんと)、ひょんなことからずっと大好きだったシューベルトの「魔王」を思い出したので、少しだけ書いてみむとて書くなり。
7年くらい前からずっとこの歌曲が好きで、オリジナルのゲーテの詩の方も読んでみたり、色んな歌手のバージョンをちょくちょくYouTubeで聴いてみたりしてたわけ。その中でも、
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウは安定感のあるバリトンで流石すぎるし、
バス・バリトンのフィリップ・スライの、圧力とエネルギーのある深い声もめちゃくちゃ好きなバージョンなんだけども…!
やっぱり何度聴いても個人的ベストはテノール歌手イアン・ボストリッジ(Ian Bostridge)の演奏。
この人の演奏を一言で表すなら「狂気」。ご存じシューベルトの魔王は、1.帰り道を急ぐ父親、2.自分にしか見えない魔王に恐れおののく息子、3.その息子を誘惑して苦しめる魔王、4.語り手、を一人四役で演じ分ける作品なんだけど、
ボストリッジは歌声のトーンも見事に変えて、それぞれの役を完璧に乗り移らせて一人芝居を歌い分けるのが特に神がかってる。
YouTubeに「Ian Bostridge - Erlkönig」と打つと出てくる2008年の動画なんだけど、
四役それぞれをコロコロ歌い分けている内に、3分7秒からクライマックスに入るわけ。
今まで息子を甘い声で誘惑してた魔王がついに痺れを切らして一気に本性を表すっていうシーンで、その歌詞がこちら。
Ich liebe dich, mich reizt deine schöne Gestalt;
Und bist du nicht willig, so brauch ich Gewalt!
「お前が大好きだ。可愛いその姿がたまらない。だがお前が嫌がろうものなら、力ずくで連れて行くぞ!」
で、この最後の「GEWALT!!!!!👁👁」のシーンでボストリッジが抑え込んでた狂気を爆発させる瞬間は何度見ても鳥肌が立つくらい鬼気迫るものがあって癖になります🤤
ということで、興味ある方は聴いてみてね。聴き比べは更におすすめ🤤
#魔王 #シューベルト
魔王
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🦔りんこ🦔
情報まとめてくれて、ありがとう! 記憶が曖昧だったので、助かります[大笑い]