有給休暇とって家で仕事だぜ〜。

澤円さんの『メタ思考』という書を読んだ。
「エイリアス」という概念を使い、会社にいる自分は自分の分身だと捉える。自分の核となるアイデンティティを提供しているのではなく、そこに提供しているのは自分の持っている機能だと捉える。
仕事で最初は失敗もしていた澤さんがこの考え方によって、複数の自分を生き、仕事をするということで仕事が上手く行き始めたところのこと。
「エイリアス」は偽名という意味。
偽名ということを思うと、キルケゴールのことを思い出す。キルケゴールは実名、偽名、仮名で論考やその他の著書を書いていた。
そのように複数の自分を生きることの肯定の書として捉えた。
メタ思考は、自分の置かれている状況から一歩の上の視点から俯瞰的に捉えること。
このメタ思考ができることは社会人としては大事なのことなのだろう。
その他、様々な仕事に役立ちそうなTipsがあった。
印象に残ったのは、仕事をするとは、そもそも社会貢献をするという澤さんの意見。
この点を大事にしないと、歪みが生じる。
もちろんライスワーク（食べるために仕事をすること）を否定しているのではないが、そもそも社会貢献をしてそれに対して給与をもらうという構造が大事なのだろう。
そこでいわゆる家事労働などの給与のもらえない仕事がまた問題となるが、それはまた別の本で論じられているだろう。
いずれにせよ、自己啓発の本としてすごく良かった。
社会人基礎力という言葉があり、それは耳の痛いものであるが、それもこうして本を読むことで勉強するしかないのかもしれない。