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syu
自分は教室の廊下側、前から4番目の席。
突然、先生が手を止めて窓を見る。
ゴゴゴゴとだんだん近づいてくる音。
経験したことのない揺れ。
先生が、隠れて!!頭隠して!!!と叫ぶ。
慌てて机に潜りこむ。
机の上から筆箱やら教科書やらが落ちる。
廊下側の窓が割れそうな勢いで軋み、水槽から水がこぼれる、ロッカーから誰かのランドセルが飛び出す。
誰も叫び声をあげれないくらいの揺れに圧倒される。
前の席の友達が泣きそうな顔になる。
安心させたくて、笑顔になる。
凄まじい轟音と揺れが長く続き、先生が何か言ってるけど聞こえず。
だんだん落ち着いたあと、まだ身体が揺れているような。
先生が慌てて教室のテレビをつけようとしてうまくつけれず、職員室行くからと飛び出そうとしたタイミングで教頭先生の叫び声が廊下から聞こえる。
今すぐ荷物まとめて3分で体育館に集合。
そこで何か大変なことが起きてるのに気づく。
慌てて体育館に行く。
登校班ごとに整列。
近所のお母さんの車で帰る。
家に着いて、今日は5時からピアノの練習の日だから準備しなきゃーと思いながらテレビをつける。
妹と2人で、なにこれ、、、、と絶句する。
しばらくして母が帰ってくる。
おかえりとか大丈夫だった?とかよりも先に、お母さん早くテレビ見て!!と言う。
そのあたりで防波堤を越える船の、津波の映像を見る。
母の絶句した顔。妹の泣き声。
何が起きてるか分からない。
お父さんに電話が繋がらない。
映像、作られてると思った。
どのチャンネルも地震のこと。
揺れと津波と火災と、それ以外の情報がなくてすごい苦しかった。
節電のために、暗い部屋でご飯を食べる。
父は夜遅くになって帰ってきた。
こっち側にも津波くるとかで、その日はすぐ逃げれるように家族みんなで一階に寝た。
その日のことだけ、こんなにはっきり覚えてる。
14年前のことなのに。
その後は、仙台の親戚の叔父ちゃんに物資届けに行ったり、福島のおばちゃんの家は津波にあってまだ見つかってない。
今でも信じられない出来事だった。
もう2度とこんな大災害起きませんように。
ご冥福とともに、急に生活が変えられるような出来事がこの先起きないように、お祈り申し上げます。
3.11
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