嫌いな電車乗っていつも行くお気

レモンの大きな独り言

【怠惰な休日に思う…後編】

温かい春の陽気と風に当たりながらUFOを食べていると、亡くなった父の思い出が急に蘇った。

「そういえば、昔、こんな温かい日は父とお弁当を庭で食べて、ピクニック気分を楽しんだなぁ」と。

お弁当と言っても、スーパーで売ってる500円もすれば買えるような安物のお弁当だったけれど、私は父と、そんな風に庭を眺めながら食べるお弁当が大好きだった。

お互いにあまり好きではない食べ物を交換して食べた思い出は、母や妹は知らない。

私はお父さんっ子だったので、社会人になっても、父と腕を組んで歩く事も、カフェへ行く事も、景色の良い場所へ行く事も、全く嫌ではなく、恥ずかしいとかは思わなかった。

命懸けで産んだ我が子:おチビは狙った通りパパっ子に育った。
狙わなくても、主人の育て方なら、そうなったのだろうと今は思うが。

さて、今からどこへ行こうか…ちょっとしたドライブにでも行こうかな。
おチビは楽しくないだろうけれども、外の景色を眺めて欲しい。
大好きな知多半島へ行って流木拾いでもしてこようかな？

ダラダラと時間ばかり過ぎていく午後の中で、久しぶりに怠惰である事を満喫している。

嫌いな電車乗っていつも行くお気にの場所に行く。