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ヒロ🦻【えんの木】
ルームにご参加下さった皆様有難うございました。
【予告】次回は3月26日(火)18:10~「ADHDの診断に使う脳検査」について語らいます。
今回は「ADHDになる要因」について語らいました。
1)自然環境
「物理的~」
・鉗子分娩や吸引分娩などの頭部へ物理的外力
・出生直後の頭部外傷や脳障害
などの周生期要因
「科学的~」
・妊娠中の母親の喫煙(ADHDリスクが2倍)・過度の飲酒などの不適切な生活習慣
・環境ホルモンや有機リン系農薬、食品に濃縮された科学物質(有機水銀など)の摂取
・母や出生後の鉛への過剰な暴露
環境科学物質と遺伝要因の交互作用が検討中
2)心理社会
・神経発達症は先天的素因の影響が大きく養育は症状に直接影響しないが、育て方によってADHD様相にはなる。
・精神疾患の脆弱性を持つ親がADHDの子育てに疲れて精神疾患を発症 → 虐待リスクup → 子どもの行動がエスカレート
・親が薬物依存・乱用と精神疾患を併発している場合や親自身のADHD傾向がリスクを高める
「破壊的行動障害」“DBDマーチ”
・ADHD → 反抗挑戦性障害(ODD)・行為障害(CD)→ 反社会性人格障害(APD)
3)遺伝
・主要因は「環境<遺伝」との認識だが、色々な環境遺伝子が絡む多因子疾患
・前頭葉(特に皮質下領域)でドーパミン神経活性が低下、その程度が症状の強さと相関

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注意欠如多動性障害 (ADHD) の疫学と病態: 遺伝要因と環境要因の関係性の視点から 吉益光一 - 日本健康医学会雑誌, 2020 - jstage.jst.go.jp