穏やかな瀬戸内の海です | シヨウヘイの投稿-Gravity SNS

祈りの精度　　　　②

もうずっと前に見た夢…
60過ぎの知らない女性とおそらく彼女の娘たちであろ3人の女性、そして娘たちの幼い3人の子供たち。
誰だろ？そう思いながらも僕は坂道を彼女たちと親しげに歩いて行く。
登り切ったところで正面の景色に目をやると一面真っ白いコンクリートで覆われた急な傾斜地にところ狭しと墓石が並んでいる。墓園だ！その下の方には小さな黒っぽい家々が見え、その向こうは穏やかにキラキラ波を浮かべる海が広がる。
その初めてみる光景に足を止めていた僕を彼女たちの中の一人が早くと呼ぶ。
一団が整列する墓石の前に早足で並び手を合わせた。Ａ田家やっぱり知らない。僕の苗字と一字違いではあるが…
そこで目が覚めた。

「ああぁ〜」我ながら間抜けな声を出して坂道を登り切ったところで遂に歩みを止める。
嫁さん家族は気づかずに先を急いだが立ち止まった僕に気づいた嫁が僕を呼ぶ…

僕の目の前にあの夢と全く同じ光景が広がっている。
コンクリートで覆われた地面も、坂道を登り切れて安堵する義母も、はしゃぐ子供たちとそれを注意する妹たちも、僕を呼ぶ嫁も、そして一字違いの苗字が刻まれた墓石に穏やかな瀬戸内海…
ちなみに注意を聞かずはしゃぎまくっているこの子達は、あの夢を見た時には生まれていない。
時間って、えぇ〜っと、どう流れているんでしたっけ…