「もし論理学の深遠な問題などについて、もっともらしい理窟がこねられるようになるだけしか哲学がきみの役に立たないのなら、また、もし哲学が日常生活の重要問題について君の考える力を進歩させないのなら、そして、もし”国民性”というような危険きわまりない語句を自分勝手な意味にしか使えないジャーナリスト程度の良心ぐらいしか、哲学がきみに与えるものがないとしたら、哲学を勉強するなんて無意味じゃないか」
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ノーマン・マルコム『ウィトゲンシュタイン』