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いぬわんたん
公開初日朝イチで見に行ってきました!
基本固定ロングショットでこの映画も撮り方、見せ方が面白かった。
最初の数分間の何も映し出されず音だけ聞こえる不安な感じ。
私は事前情報ありで観たから最初から分かってたけど、何も知らなかったらただただ幸せそうな家族の映像を見せられてる感じ。
でもその幸せな映像の後ろでは頻繁に銃声や悲鳴が聞こえる。
決して残酷なシーンはこちらには一切見せず、音だけで感じ取るだけ。想像するだけ。
随所に散りばめられた情報。
彼らが手にする服や化粧品、宝石などがどこから手に入れてる物なのか…
そこがどんな場所なのか彼らの会話から気づいたときに受ける心理的影響はすごいはず。
それでもこの家族には「ソレ」が日常の一部であり、当たり前な環境で普通通りに楽しそうに暮らす。
ただ主人公は一切笑わない。
妻は幸せな、傍から見れば異常な「その家」にとてつもなく執着する。
見えなければ忘れて生活する、無関心は一番の恐怖とはまさにこの事だなと。
知らないフリ気づかないフリではなく、全く関心がない。視界に入らない。
作中何度も登場する「洗う」という行為は、私には「民族浄化」「穢いものを洗い流す」ように見えた。
洗えば罪は落ちるのか。
征服する側、される側と今まで沢山の映画や本をみてきたから、どんな見せ方をするのか、A24だからグロさもあるのかなんて思ってたけど全然違った怖さだった。
ただ想像力がないと全く響かない映画だと思われる。
「無関心」は今の世の中、私の生き方、生活にも共通して言えることではないのかと帰路につきながら考えるのであった。🐕 ͗ ͗
#映画 #関心領域


コメント
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右側に気をつける
この映画の家のカメラ凄いですよね。 殆ど固定カメラで、複数の所で同時に撮っているので演技のその先にある日常感がより、演出されているのがのこ映像の異常性を際立たせていますよね。 音響も合間って。
最低裁犬助裁判長
気にしないようにしている、忌まわしいと理解している。という前提があるからこそあの洗い流すシーンは成立するんですよ。
リリー ██®️
A24だから癖ありそね 最近は置いてけぼり感も否めない映画づくりが多いA24…でも気になってる
きお
あの家族が関心を向けている音から始まり、関心を向けていなかった音で終わるって感じでしたね