共感で繋がるSNS
GRAVITY

投稿

楓花(ふうか)

楓花(ふうか)

KKの報告書

「ターボナマケモノ」
凛子からの情報で、「ターボナマケモノ」という
怪異が現れたとの事だった。
どうやら「ターボババァ」の派生系らしい。
ターボババァと同じく、基本的には無害らしいが
被害に遭ったのが凛子本人だったのがいけなかった。
どうやら自尊心を大きく傷つけられたらしい。
俺には走り屋の気持ちは分からないが、
何にせよ俺が出張らなきゃいけないのは分かっていた。

ターボナマケモノとは、動物園の近くで遭遇したらしい。
凛子と共にそこを時速80kmで通過すると
奴が現れた。
あの長い爪をチャッチャカ言わせながら
ターボナマケモノは並走してきた。
長い舌を出して煽ってくる。

凛子がアクセルを吹かして速度を上げた。
事前に忠告もなかった為に俺は後ろに転がり落ちそうになった。
怒鳴りつけたが凛子からの返答はない。
完全にブチ切れている。

俺も何だか腹が立ってきたから手を出そうとすると
凛子が「私の獲物よ!」と制してきた。
ならなぜ俺を連れてきた。

結局ターボナマケモノは時速180kmをなんなく超えて、闇の向こうへと消え去っていった。
「ナマケモノもたまには怠けないんだな」
俺がそう笑うと凛子がヘルメットで殴りつけてきた。

人の穢れはこうやって生まれるようだ。

#GHOSTWIRETOKYO
GRAVITY
GRAVITY6

コメント

まだコメントがありません
関連検索ワード

KKの報告書