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#朗読会るぴなす💠

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#夢十夜

第十夜(あらすじ)
『庄太郎が女に攫われてから七日目の晩にふらりと帰って来て…』
庄太郎は水菓子屋で会った女に崖に連れて行かれ「ここから飛び降りろ」と言われる。拒否した庄太郎に、何万という豚が襲いかかる。


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比較的短歌もどきを作りやすかったものが
一夜、二夜、四夜、五夜とすれば
多少知識が必要になった夜話は
三夜と十夜でした

※六夜と八夜は当意即妙な単語が出てこず
難儀しましたし、七夜と九夜は
故人の偉大なる俳句を参照して創りました


あらすじを見てもわかる通り
これもまた森見登美彦的な世界観

好みの女に着いて行ったら
いつの間にか草原の絶壁で豚の大群と
戦わなければいけなくなったという話ですが




どー考えたって
漱石の隠喩表現に決まってるのですよ 笑
そういう意味では六夜にも近い匂いを
感じていました



解釈は多様、研究も様々ですが
調べた中で私が得心がいったのは
下記の解釈でした



作中で現れる身分の高そうな女は
「俗世での出世」
(この場合、作家としてでしょうね)
対する豚とは「大衆」の象徴



身分の高そうな女についていけば
青草原の高みには登れるが
その代わり常に大衆の評価
つまり豚の群れとの接触が繰り返される

迎合してしまえば豚に舐められて
いずれ地に落ちる



そして作中でもあるように実際に落ちたので
彼は助からない
アイデンティティを意味するパナマ帽子は
それを欲しがる別の人(健さん)の手に渡る
つまり、作家としての彼は死ぬ



やっぱり作中人物は漱石自身のことと
考えて相違ないのではないでしょうか

庄太郎は雲右衛門が嫌いでしたが
これは近代を上手に捉えて成功した
実在する芸能人です

いわば近代化し明治となった日本における
ひとつの成功例
これを嫌う庄太郎は、
近代(明治)を嫌う夏目漱石と重なりませんか



同時に、朝日新聞の専属作家となった彼が
自分自身の作家としての宿命と
重ねながら書いていた事に疑いの余地は無い



そう思ったとき
「パナマ帽子が宙に舞う」
がすらっと思い浮かんだので
それを尻に書いていったら
スラスラ短歌もどきが出来ました

ちなみにAIも素晴らしい抽象画を
創ってくれて大満足です







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コメント

🌹いもこ‪🍮

🌹いもこ‪🍮

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文学って素敵よね✨

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いや全くです笑 小説というものが創作も含めて広く民衆の手に渡って一般化し、文芸というものがライトノベルやアニメによって広く大衆化した一方で、今こそ(今までもですが)文字表現は古典に立ち返る時なのではないかとよく思います
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点滴

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漱石は お金に困っていたからな

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といっても貧困ではなかったようですがね。むしろ彼は大学教授の頃から年収1500万レベル、朝日新聞専属になってからは年収2000万レベルの超高給取りです
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